史上初の8強をかけた日本(FIFAランキング24位)は前回準優勝でF組2位のクロアチア(同12位)と対戦し、PK戦までもつれこんだ死闘の末、力尽きた。主将のDF吉田麻也(34=シャルケ)はチームを鼓舞し続け、自身は献身的なプレーを続けた。一方、PK戦では4人目で登場も、相手GKにセーブされた。そして試合後、吉田は代表での今後について問われると「僕はもうそこには」「ゆっくり考えます」とチームからの引退を示唆する発言も出た。

試合後のコメントは以下の通り。

-プレーを振り返って。前半は狙い通り。もう1点取れたらというのはあったか

「ハーフタイム時点で1-0では足りないと思ったし、クロアチアは伝統的に粘り強く戦ってくるし、この1年半くらいほとんど負けてない。最低でも引き分けに持ってくるチームと分かっていたので。2点目を取りたかったですけど、それでも抑えて120分よく守り切ったなと思う。スペイン、ドイツとの戦いとは違って、自分たちがゲームを支配する時間も長く持てて。守り切るサッカーをしたわけじゃない。こういう形が強豪相手に出していけるのは今後の明るい材料かなと思う」

-ここで敗退が決まった

「悔しいです。明日も練習したかった。少しでもこのチームで一緒にやりたかった。また日本のサッカー全体で次の4年間、どうやって(ベスト16の壁を)超えていけるか考える戦いが始まる」

-出し切った120分だった

「僕は出し切りましたね。PKに関しては、権ちゃん(=権田)が1本は止めてくれるかと思っていましたが、僕も含めて3本外したらさすがにきついと思います」

-前大会のベルギー戦からの成長を感じた

「4年前は時間が長引くときついなと思っていたが、今は長引けば長引くほど特徴が出せている選手がそろっている。チャンスが増えてくるんじゃないかなという感覚で、後ろは我慢を続けるだけだと思っていた」

-PK戦はいつよぎった

「最初から想定していた」。

-個で守れるようなDFも出てきた

「これからサッカーが変わってくると思うし、その中でも後ろについては、どの強いチームも個で守れる選手が求められる時代。そういう意味では、冨安とか板倉とか伊東とか、そういうのもやっていかないといけないのでは」

-吉田選手は

「僕はもうそこには」

-今後、日本代表でのプレーについて

「ゆっくり考えます」