今大会大活躍の日本代表FW浅野拓磨(28)は後半19分から途中出場。延長戦も含めて無得点だったが、PK戦では日本の選手の中で唯一キックを決めた。

以下、一問一答。

-試合を振り返って

「最後本当に日本のために戦ったつもりですけど、何もできなくて、ふがいないです。

本当に見てもらった通りかなと思いますけど。途中から出て勢いをつけないといけない中で、なかなかそういう仕事を果たせなかったと思いますし、もっともっとやらないといけなかったと思います」

-対策されている感じは

「間違いなく相手のDFの対応だとか、相手として嫌な相手だったとすごく感じますし。でもその中でも自分がやるべきプレー、やれたプレーはあると思うので。それがなかなかできなかった。あらためて自分のサッカーのヘタさというか、まだまだ未熟だなというのはこういう大きな舞台で思い知らされました」

-個人の戦いで上回られた?

「特にじゃあ今日の自分がすべてコンディションもメンタリティーもすべて含めてやりきれた試合かと言われたら全然そんなことないですし。でもそこも含めてサッカーなので。今日の自分に関してはふがいないのひと言しか言えないですかね」

-試合後の森保監督の言葉は

「あんまり覚えてないです。言ってた?なんか。正直覚えてないです」

-どんな大会だったか

「僕にとって初めてのW杯で、すべてをかけてやってきた大会でした。あらためて本当に人生をかけるべき大会だなと感じたし、人生をかけてもなかなかできない時もある中で、そういう中で戦って上に勝っていかないといけないと。4年前とは違う厳しさを経験したけど、それ以上に過酷なんだなというのは、W杯のでかさというか素晴らしさを感じました」

-8強への壁は

「正直、すべてのW杯を経験していれば8強の壁は毎回、毎回感じることができますけど、初めての経験だったし。じゃあ僕たちには無理なのかと試合前に問われていたら、全然そんなことなかったし、全員が自信あったし、本気でいけると思ったし。でもそう思いながらも、すべてをかけながらも、行けない壁なのかなとやってみて感じたし。でも間違いなく僕自身はすべてかけたし。最後、くそみたいなプレーでしたけど、それがオレかなと。オレのすべてだったなと思いますし、全部かけて超えられなかった壁なので、すごいなと思いますけど」

-PKは自分で蹴ると言った?

「今日のプレーだけに限らないですけど、失うものはないですし、日本の勝利のために何ができるかと言ったら、自分から手を上げて、日本のためにPKを決めると。PK戦になった瞬間に僕にはそれしかできないので。そこは自信を持って蹴りました。今日、自分のプレーは全然でしたけど、それも踏まえた上で、自分が日本を助けるんだと思って蹴りました」

-相手のGKは

「特にGKのことはまったく気にしてませんでしたし、蹴る前にGKの映像を持ってきてくれてましたけど、そんなの見たところで結局僕ら負けているので。ということは映像どうこうじゃなくて、決めるか決めないか、それだけの話なので。僕はかけひきどうこうよりも気持ちだけで蹴りました」

-キックまで早かった

「落ち着いて蹴れたかなと思います。練習もみんなやってましたし、自分の蹴り方、自分の間合い、感覚では蹴れたかなと思います。全員が練習していると思います」

-4年後は

「4年半前からここだけをイメージして、ここだけのために何ができるのかを常に考えて。でもそれが正解だったか、正解じゃなかったかは、結果でしかわからないので。自分はW杯でプレーできて、最後全然良くなかったですけど、結果も出て。でもそれがここ(16強)で止まっているということはまだまだ何かできるかもしれないですし。またあらためて思考を変えてみないといけないのかもしれないですし。そこに向けて再スタートというか、ここからまた積み上げていかないとなと思います」

-終わった瞬間あふれ出たものは

「悔しさですかね。終わったというよりも、何もできなかった悔しさ。日本のために力になれなかった悔しさ。そっちの方が強かったですね」

-南野も起き上がれなかった

「正直、終わった瞬間、周りを見る余裕はなかったので、あまり状況を把握してないですけど。でも全員が全員ぶつけた上での結果だと思うので。不満がある選手もいるかもしれないですけど、それも含めて今の日本代表なので。全員が何かしらの気持ちを持っているけど、全員がここで終わりではないので。次につなげていくしかないと思います」

-精神状態は

「結果的にというか、すべて含めた上で僕は楽しんでますけど。サッカー単体で楽しいかと言われると、率直にサッカーを楽しんでますと言えなかった4年間だったなと。でも浅野拓磨の人生で見た時にそれも含めて人生を楽しめているとは思いますけど。もっともっとサッカーを楽しんで、楽しみながら自分も成長していくという方法も、次のW杯を目指す上で視点を変えるという意味でも、そういうところも視野に入ってくるかもしれないです」

-膝の状態は

「まあ同じけがをしたことがある人は分かると思いますけど、ゼロにはならないですけど、自分が100%プレーできる状態ではありました」