サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会(6月14日開幕)の日本代表メンバー23人に選ばれたMF原口元気(27=デュッセルドルフ)が31日、都内で会見した。西野朗監督(63)が自らの名前を読み上げたホテルの別室で喜びの第一声。「(12年)ロンドン五輪や(14年)ブラジルW杯でメンバーから外れ、世界大会に縁がなく悔しい思いをしてきたので、初めてのW杯は素直にうれしい。ただ、グッときたのは一瞬。出るだけじゃ意味がないし、チームが勝つための駒の1つになりたい」と話した。

 目標を問われると「ベスト8」と宣言。「日本がまだ行ったことがないところまで行きたい」と続けた。得点については「数字が付いてくればいいけど、まずはたくさん走って、チームの助けになりたい」と完全燃焼する決意を語った。

 冒頭で述べたように、これまで主要な世界大会には出場していない。それだけに「今回のW杯予選突破に貢献して、選ばれなかった人の気持ちが僕は分かっているつもり。重いなと思うし、その人たちの分まで戦いたい」とも話した。

 ハリルホジッチ前監督の時代は左ウイングのレギュラーを務め、西野ジャパンでは右ウイングバックに挑戦中。求められるものは多いが「とにかく代表の誇りを持って、粘り強く戦えば1次リーグ突破が見えてくる」と力強く語った。