日本はスイスに0-2で敗れ、西野監督体制初勝利はまたもお預けとなった。

 前半42分に相手DFロドリゲスに先制のPKを決められると、後半37分にも追加点を許した。

 この試合で日本はハリルホジッチ前監督体制から慣れ親しんできた4バックを採用。試合開始からハイプレッシャーをかけてきたスイスの選手をかわしつつ、少ないチャンスを生かしながら得点の機会をうかがった。

 一進一退の攻防が続く中、日本にアクシデントが襲う。前半38分に1トップに入ったFW大迫勇也が腰を押さえながらピッチに倒れ込み、FW武藤嘉紀との途中交代を余儀なくされた。その直後の40分に、左サイドでドリブルを仕掛けた相手FWエンボロをDF吉田麻也が倒してしまい、PKを献上。これをロドリゲスにゴール右に決められた。

 後半に入り、なんとか同点に追いつきたい日本は11分にMF宇佐美貴史に代えてMF乾貴士、DF酒井高徳に代えてDF酒井宏樹を投入。次第にボールを持てるようになり、シュートまで持ち込む場面も作るが、ネットを揺らすことができない。

 反対に37分にはスイスに鋭いカウンターを受け、最後は途中出場のFWセフェロビッチに追加点を許して万事休す。5月30日の親善試合ガーナ戦に続く完封負けを喫し、19日に1次リーグ初戦コロンビア戦を迎えるワールドカップ(W杯)ロシア大会へむけ、不安の残る結果となった。

 日本は今後、12日にW杯前、最後の親善試合となるパラグアイ戦(オーストリア・インスブルック)を戦い、W杯本番へと向かう。一方、日本戦がW杯前、最後の親善試合となったスイスは、17日にW杯の1次リーグ初戦ブラジル戦を迎える。