ワールドカップ(W杯)ロシア大会に向けてオーストリアで合宿中の日本代表は11日、パラグアイとの国際親善試合の前日練習を試合会場で行った。冒頭約15分が公開され、具体的な戦術練習などは非公開だった。

 怪我の影響で調整が遅れていたFW岡崎慎司(32=レスター)は8日のスイス戦には出番がなかった。この日の練習後に取材に対応し、「ガーナ戦よりはかなりよくなってきている。気にしていない」とコンディションが上向いている手応えを口にした。

 西野監督はスイスとパラグアイの2試合ですべての選手に出場機会を与える考えを語っており、岡崎に出番が回る可能性は高い。ここまでA代表で通算50ゴールを重ねてきたストライカーは、スタメンとなれば代表では昨年9月のW杯アジア最終予選サウジアラビア戦以来となる。「話し合いもして、やることも分かっている。久しぶりなので、試合で出られるだけでも喜びを感じるとは思う」と素直な心境を語った。

 一方で、本大会の初戦まで残り10日を切った中で「チームとしてまだ手応えをつかみ切れていない部分もある」と危機感も持っている。特に攻撃面では西野ジャパン発足から2試合でいまだ無得点だ。「やってきたすべてを出して、なにか1つでもヒントになるようなプレーができれば」と、チームへの貢献を誓った。