日本代表の西野朗監督(63)は急ピッチでセネガル対策を進めている。22日の練習前に7分半と現体制では長めの青空ミーティング。その後非公開で行った戦術メニューは、関係者によれば攻守にわたるセットプレーの確認だったという。コロンビア戦前にも同様のメニューを行い、本田-大迫ホットラインで決勝弾もセットプレーCKからと結果を出した。練習後にランチを取り、会場のエカテリンブルクに向かった。

 日本と同じように初戦で快勝したセネガルの印象を、21日の練習後に語っている。「組織だって、特にディフェンスがしっかりしている。アフリカのチームでは近年ない組織的なチーム。敵エンド(敵陣)では、時間もスペースも与えてくれない。ただ、そこを逃げてフレーム(エリアの外)でボールが動いているだけでは、つかまってしまう。積極的に密集にボールを入れていく。ボールを速く動かすことをまず考えないと」と、よどみなく言った。しっかりと丸裸にしているようだ。

 警戒する選手はたくさんいる。とにかく個人能力が高い。マネ、サネ、ワゲ、ゲイ、サル、ニャン…。1度聞いたら忘れなさそうな名前が並ぶが「やっぱり、マネでしょう」と相手の大黒柱を指名した。とはいえ、デンと構えて動じないのが西野流。メンバーも「ベースは初戦という形」と話した通り、初戦と同じ11人で臨む方向。もちろん、求めるのも初戦と同じ結果だ。【八反誠】