サッカーワールドカップ(W杯)日本代表FW岡崎慎司(32=レスター)が、決勝トーナメント進出がかかった第3戦でぶつかるポーランド代表を警戒した。

 ポーランドは連敗し、すでに敗退が決まっている。対して日本は引き分け以上で自力突破できる好条件だが、岡崎は「自分たちは全然、安全地帯じゃない」と話した。世界ランキング8位の相手はここまで不調だが、「3試合目でやっとすべての力を出せるということも考えると、1番いいポーランドとやることになる。引き分けや勝ちに持って行くのは難しいこと」と笑顔は見せなかった。

 実力者の不調について、W杯という大舞台の難しさが理由にあるのではと分析した。「W杯は出続けていないと、苦しい時間をどうしのぐかとかがわからない。僕らも試合に勝ちきれない、ポイント(勝ち点)をとれないことを繰り返してきた」。

 14年ブラジルW杯では3戦全敗。苦い経験を重ねた中で、チームとしての成熟もある。「勝ち点1でも御の字、という考えで入って、プラスで勝ち点3を取りに行く考えというか。最初から『自分たちの戦い方』とならないところにリアリティはある」。理想を掲げるのは簡単だが、それよりも1次リーグを突破する方法だけに集中する。これまでの体験を経て、「今なんとか勝ち点4を持っている」。W杯で勝ち点を手にすることの難しさを肌で感じている。そして6大会連続で出場している日本に対し、ポーランドは10年、14年と出場を逃している。

 それでも今大会は欧州予選を勝ち抜いてきた。したたかさ、地力はある。「ポーランドに対して引き分け、勝ちにもっていくのは難しい。この2試合と同じ入りをしないといけない」。いつだって、足元をすくわれかねない。危機感を持ち続けたまま、試合会場のボルゴグラードへ向かう。