前回大会準優勝のアルゼンチンはフランスに3-4で敗れ、1回戦で姿を消した。

 前半13分にPKで先制されたが、同41分にMFディマリア(パリサンジェルマン)がミドルシュートを決め、後半3分にはFWメッシ(バルセロナ)のシュートをDFメルカド(セルビア)が方向を変えてゴールに流し込み一時は逆転に成功。しかし、同12分にDFパバール(シュツットガルト)に同点弾を許すと、同19分、23分に19歳のFWエムバペ(パリサンジェルマン)に立て続けにゴールを割られてリードを広げられ、同ロスタイムにメッシのクロスをアグエロが頭で合わせて1点差まで迫ったが、反撃もここまでだった。

 サンパオリ監督は「フランスにスピードのある選手がたくさんいることは分かっていた。エムバペという信じられない選手と対決した。フランスは攻守の切り替えがとても早いチームだったし、それを強く感じさせられた」と19歳のFWにはお手上げだった様子。しかし「選手が見せてくれた頑張りを考えれば、W杯の敗退はとても心苦しいものだ。ピッチの中に全力を注いでくれた」と評価した。

 34歳のマスケラーノ(河北華夏)は「引退を告げる時が来た。外から応援をする時がきた。自分の代表の歴史は終わったけど、自分たちは最後まで全てを出し切った。今から自分は代表の一ファンでしかない。今後、自分の仲間たちがなにか成功をおさめることを期待している。持てる力を全ては出した。自分たちは偉大な相手と対決した」と代表引退を表明した。

 メルカドは「偉大な代表を相手に戦った試合だった。全てをピッチに残したが、望んだものを手にすることが出来なかった。自分たちの夢は決勝に進むことだったし、その夢を実現させることは出来なかった」とコメントした。