MF香川真司(29=ドルトムント)は敗戦のホイッスルを聞くと、ピッチに倒れ込んだ。

 試合後は「まぁ、これがサッカーですし…現実は受け止めにくいですけど、個の差が最後に出た。受け止めにくい結果ですけど受け止めるしかない」と声を絞り出した。

 本番2カ月前に、ハリルホジッチ前監督が電撃解任され、技術委員長だった西野朗監督に交代した。それ以前に、自身は代表落ちも経験し、17年10月のベルギーとの親善試合の際は、代表から落選。代表での立場も危うくなった。そのことを聞かれると「監督が変わったりして、厳しい戦いが予想される中、一丸となってやって来た。1勝を取って、次に行きたかった、壁は大きいものだと実感した。結果を認めるしかない」と悔しさをあらわにした。

 そして、こう続けた。

 「このチームと刻みたかったけどかなうことが出来ず悔しい。勝ちきりたかった…やはりこれが壁。現実は、僕たちは受け止めないと…結果は必ず意味はあると思う。つなげてやっていきたい」

 現実を受け止め、先を見つめたい…自らに言い聞かせるように繰り返す言葉が、ショックの大きさを物語っていた。