サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場した西野ジャパンが5日午前、日本代表のサポーティングカンパニー、JALのチャーター機で東京・成田空港に帰国した。

 2-3で逆転負けした2日のベルギーとの決勝トーナメント1回戦から3日。空港には約500人以上のファン、サポーターが激闘を終えた選手たちを出迎えた。日本代表を乗せたチャーター機は、午前10時50分に同空港に着陸した。

 到着口では、サポーターの列が6列にも及んだ。西野朗監督(63)と選手が姿を現す前の、午前11時5分から拍手とチャント(応援歌)を歌い出すサポーターが現れた。同14分に代表が姿を見せると大歓声が起きた。MF本田圭佑(32=パチューカ)DF長友佑都(31=ガラタサライ)は「本田さん!!」「長友さん!!」とサポーターから声をかけられると笑顔で手を上げて応えた。選手たちが到着口を通過したのは、わずか2分ほどだったが、空港は割れんばかりの歓声とどよめきに包まれた。30代の男性は「日本代表、勝って欲しかったけれど…ありがとう」と激闘を展開した日本代表に感謝した。

 日本代表の選手たちは、ベルギー戦後、ベースキャンプ地のカザンに戻って1泊し、4日午後にチャーター機でカザンをたち、モスクワへ飛び、モスクワで乗り継いで日本に帰国した。選手が乗り込んだのは、日本代表のサポーティングカンパニー、JALの特別塗装機で、機体の後部には1次リーグ初戦コロンビア戦の先制点で、日本をけん引した10番、MF香川真司と、よろいをまとった武将がいる「SAMURAI BLUE 応援ジェット2号機」とみられる“香川ジェット”だった。【村上幸将】