総額2億ユーロ(約280億円)とも言われる破格の年俸で、サウジアラビア1部アルナスルと25年6月30日までの契約を結んだポルトガル代表FWクリスティアノ・ロナウド(37)の新居が明らかになった。

新居とは言っても“仮住まい”のホテルだが、こちらの方も年俸同様、一般庶民にとっては想像すら難しい、豪華なものとなっている。

英デーリーメール紙電子版によると、ロナウドがサウジアラビアでの最初の1カ月間を過ごすのが、首都リヤドにある「キングダム・センター」(高さ302.3メートル)内のフォーシーズンズホテル。そして同ホテルの中でも最高級の「キングダム・スイート」だという。

キングダムスイートは同ホテルの2フロア分を占めており、宿泊料金はホテルのウェブサイトにも載っていない。予約するには電話で問い合わせるしかない。ただ、キングダム・スイートよりやや格が落ちる「プレジデンシャル・スイート」はインターネットから予約することができ、こちらの部屋ですら宿泊料金は1泊なんと3300ポンド(約54万円)となっている。

ロナウドと家族、関係者、セキュリティー担当者は現在、同ホテルの17室を利用しており、デーリーメール紙は“ロナウド一行”の宿泊料金を推定。サウジアラビアでの“本住まい”を決定するまでの約1カ月間でかかる料金は合計25万ポンド(約4090万円)を超えるだろうと予想している。

ホテルのスタッフはロナウドと一緒に写真を撮るなどの行為は禁止されているが、ロナウド自身はホテル関係者たちに対し、とても感じよく接しているという。ロナウドはスタッフたちに会うたびに感謝の言葉を口にしてくれるようだ。

サウジアラビアへの移籍ということで「都落ち」のような捉えられ方をされることも多いロナウド。ただスポーツ選手であれば、だれしも引退へ向けた道のりをどうするのかという選択を迫られる。22年ワールドカップ(W杯)カタール大会で優勝したメッシであっても、数年後にはそういったことを考えなければならない。

欧州で活躍するトップ選手たちにとって、これまで米国や日本、南米といった行き先が選手晩年の選択肢として存在した。今後はより好待遇が期待でき、リーグのレベルも米国や日本とさほど変わりのない中東という選択をする選手が増えていくのかもしれない。【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)

ロナウドが宿泊するキングダム・スイート(フォーシーズンズホテルの公式サイトより)
ロナウドが宿泊するキングダム・スイート(フォーシーズンズホテルの公式サイトより)
家族とともにアルナスルのお披露目イベントに参加したロナウド(ロナウドのインスタグラムより)
家族とともにアルナスルのお披露目イベントに参加したロナウド(ロナウドのインスタグラムより)
クリスティアーノ・ロナウド(2022年11月28日撮影)
クリスティアーノ・ロナウド(2022年11月28日撮影)