スタジアムで味わった勝利の美酒。その酔いは早々に覚めることになった。

ドイツ杯3回戦が2月6日に開催され、シャルケは宇佐美貴史のデュッセルドルフに4-1で快勝。本拠フェルティンス・アレーナに詰めかけた観客は、攻撃陣の爆発に歓喜したが、試合終了から約40分後、観戦に訪れていたシャルケファンの家族3人が、警察のお世話になっている。

大衆紙「ビルト」など複数ドイツメディアによると、その家族3人は全員が酒に酔っており、まずは49歳の父親がハンドルを握って、駐車場から出口を目指していたという。ところが、その途中で他のファンと車内から口論になり、父親は下車。ケンカに発展しそうになったところで、たまたま現場にいあわせた非番の警官が仲裁に入り、その場はひとまずおさまった。

だが、話はここで終わらなかった。その場を去ろうとした父親はそのまま後部座席に座り、19歳の息子と運転を交代。すると、さきほど仲裁に入った非番警官が応援を要請していたため、大勢の警官が現場へ到着した。それを見た息子は、自分が酒に酔っていることを自覚していたのだろう。すぐに48歳の母親と座席を交代したという。

しかし一部始終を目撃していた非番の警官が仲間に事情を話したことで、家族は血中アルコール濃度のテストを受けることに。その結果、彼らのパーミル値は、父親が1・42、息子が0・42、母親が0・74だった。

これが決定打となり、彼らはそのまま御用になってしまった。ビルト紙などによれば、今後3人が何らかの処罰を受けることは確実だという。