ガンバ大阪からフローニンゲンに期限付き移籍したMF堂安律(19)が29日、当地でメディカルチェックを受け、本拠地での入団会見に臨んだ。

 冒頭にオランダ語で自己紹介した後、意気込みを語った。

 「フローニンゲンというチームに来れてうれしく思います。ゴールを取るプレーが特徴だと思うのでそれを見ていただけたらなと思っています。このチームに決めた理由としては、(現バルセロナの)スアレスや(現バイエルン・ミュンヘンの)ロッベンといった選手を輩出しているというのが大きかった。もう少し順位を上げればヨーロッパリーグやチャンピオンズリーグも狙えるクラブだと思ったので、このチームを選びました」。

 以下は一問一答。

 ーフローニンゲンに決めた理由は

 堂安 先程言った理由としてスアレス選手やロッベン選手を輩出したっていう、育成としてほんとに実績のあるクラブだなと感じた。最後の最後の決め手としては、熱意というのが一番感じて、この人達と一緒にこのチームを強くしたいという気持ちにもなりました。

 ーフローニンゲンの街の印象は

 堂安 まだ市内を歩いていない。ホテル周りしか散歩もしてないです。これからどんどん見て、発見していきたいと思います。

 ーチャンピオンズリーグということも言っていた。メッシなどがいるが、彼も左利きだが、彼を越える?

 堂安 まずは、同じ大会に出るために1年間しっかりと結果を残しつつ、自分の成長もできれば。追いつくというより近づくことはできると思うので。この1年間チャンピオンズリーグ出場権を目指しながら、メッシという、あこがれの選手でもあるので、そこに少しでも近づけるような成長をしていきたいと思います。

 ー日本では今回の移籍はどういう風に受け止められていますか?

 堂安 やっぱり、このクラブの実績をみんな調べてくれたと思うので、そういう意味では、良いクラブを選んだねっていう反応がほとんどでした。

 ー今のユニフォームの姿を想像したのはいつ頃ですか

 堂安 海外移籍のイメージということですよね。中学の、本気で意識し始めたのは、中学3年生のときにスペイン遠征があって。その時にバルセロナとやったり、セビリアだったりというクラブと試合をして、こういうプレッシャーというか、こういう高いレベルでプレーしたいと思ったのが一番初め。まあ、ここまではイメージはできなかったですけど。意識の中ではありました。

 ー今の姿を誰に伝えたいか。

 堂安 やっぱり家族の中でも両親には一番早く。この記者会見も見てくれていると思うので。感謝を伝えたいと思います。

 サポーターグループの会長が額に入れた堂安の絵とマフラー2枚をプレゼントするセレモニーもあり、「4500人の会員がいるサポータークラブの代表としてここに来ました。堂安、良い決心をしてくれました。うれしいです。アヤックスやPSVの名前も挙がっていましたが、ここはそれらのクラブとは予算も違う。でも、アリエン・ロッベンやスアレス、クーマンやファンダイクを輩出したクラブです」と胸を張って堂安を迎え入れた。