ポーランドのブロツワフからベルギーのワースランドベベレンへ移籍したMF森岡亮太が、アウェーでの開幕戦でいきなりアシストを決めるなど2点に絡む活躍を見せた。

 トップ下で先発した森岡は前半45分、4人抜きのスルーパスを通してFWミニの先制点をお膳立て。後半2分にもカウンターの起点となってドリブルでボールを運んで左に展開し、FWガノの追加点につなげた。クラブ史上最高額の30万ユーロという移籍金でワースランドベベレンに移籍した森岡だが、スポルト・フットボールマガジン誌のように「森岡がワースランドベベレンで成功する保障はない」と見る向きもあった。しかし、試合後は多くのベルギー人記者が、活躍した森岡を取り囲んでいた。

 試合は森岡の活躍で2-0としたベフェレンが後半25分から12分間で立て続けてに3点を失い逆転されたが、同ロスタイムにガノが左足シュートを決めて3-3の引き分けに持ち込んだ。

 フル出場した森岡は「今日はマジ、身体がキツかったですね。前半ずっとFWの選手(ガノ)と2人で良い守備が出来てたんですけれど、後半2人とも運動量が落ちた時に相手が余裕を持ってやりだすと…。まあ、キツかったですね。2点差を逆転されたメンタル的なところもあります。これが公式戦の疲れやな、という感じです」と話した。先制アシストについては「自分の特徴が出たシーンかなと思います。キーパーと1対1を作るパスというところ。今日も何回か狙ってました」と振り返った。

 「2-0で勝ってた試合を、2-3で負けていたら、最悪の試合になってた。それが3-3に追いついて、良く頑張ったという試合になった。天国と地獄の差がありますね」とほっとした様子。続けて「(ベルギーリーグは)ポーランドより楽しいです。ポーランドはガチャガチャするというか。ボールを持っても、あんまり良い関係性がないですし。サッカーで、というよりフィジカルで、という感じが強いんですけれど。ベルギーはもうちょっと、みんなでつないで、つないでという意識がありますし、例えばワンツーとかでしっかりサポートするイメージを持ってくれているので楽しい」と笑顔をみせた。