バイエルン・ミュンヘンは、近年の移籍市場で高騰する移籍金に対抗するため、プロが使用するトレーニング施設の4倍の規模となるアカデミー専用グランドを完成させたと、22日付の独紙ビルトが報じた。

 8面のグラウンド、体育館など必要な施設がすべてそろっているという。

 今季の選手補強にレアル・マドリードからコロンビア代表FWロドリゲスを獲得するなど、計1億550万ユーロ(約137億円)を費やしている。だが、将来的にはユース育ちの選手を大事にするつもりだという。

 ヘーネス会長は「このアカデミーは、最近の信じられないほどの高額移籍金や年俸の跳ね上りに対する我々からの答えだ。ここでインターナショナルなサッカーの発展に正しい答えを出せると確信している」とコメント。

 高騰が続いている移籍市場に苦言を呈するとともに、自前でスーパースターを育成する方向にシフトチェンジすることを明かした。

 ベストはこのアカデミーからW杯優勝メンバーが生まれることだ。

 地元バイエルン州のサッカー協会会長であるコッホ氏は「2030年ワールドカップのドイツ代表でプレーする選手は、現時点ですでに生まれている子どもたちだ。だからこそベストタレントを見つけ、育成することを始めていかなければならない」と話している。