DF吉田麻也が所属するサウサンプトンは、アウェーでクリスタルパレスを1-0で下し、3試合ぶりの白星を挙げた。

 前半6分、MFタディッチのクロスを相手GKがはじいたこぼれ球をMFデービスが押し込んで先制し、この虎の子の1点を守りきった。

 吉田は2試合ぶりに先発フル出場し、無難な守りで勝利に貢献した。

 以下は吉田との一問一答。

 -1-0の勝利を振り返って?

 吉田 しんどかったです。ボールが常に自分が付いていたベンテケのところに来たので(苦笑)。そこで起点を作られたくはなかったですし、その部分を練習でもカバーしていましたので、とにかく失点せずにすんで良かった。

 -ベンテケと対峙する姿を英国人記者が「様になってきた」と評価していました

 吉田 イングランドで長くやってきて、こっちの基準も理解していますし、どういったプレーが評価されるかも理解しています。経験を積んで(プレミアに)慣れてきた部分は大きいと思います。ベンテケとは、(彼が)アストンビラにいた頃から何度も戦っていますけど、プレミアでも空中戦の強さは1、2を争うレベルの選手。やっていて楽しかったですね。

 -今日の先発はいつ頃?

 吉田 昨日の練習の時。セットプレーの練習で大体わかりますので。

 -ファンダイクも戻って競争が激しくなると思うが?

 吉田 ここで戦っていくしかないですし、毎年のことですから。ファンダイクがどうだとか、ウェズレイ(フート)がだとか、他の選手のことではなく自分自身のことに集中したい。どういうプレーをしなければいけないのか。それが自分の成長につながりますし、そこでやっていくだけです。

 -自分なりの特長を生かしてやっていけるという手応えは?

 吉田 他の選手には僕が持っていないものもありますが、僕も他の選手には持っていないものを持っていますからね。

 -ファンダイク投入を機に変わった3バックの感触は?

 吉田 僕自身が難しさを感じるようなことはないです。ただ、ファンダイクは8カ月間(実戦では)プレーしていなくて、まだ戻ってきたばかり。(11日に)U-23チームの試合はこなしていますけど、まだまだという感触は本人もあると思います。その間に僕もしっかりと自分の評価を上げて、どういうシチュエーションになっても大丈夫なように、繰り返しになりますけど、自分のパフォーマンスを上げていくことに集中するだけです。

 -前半早々の先15〜20分ぐらいはしんどかったですね(苦笑)。ハーフタイム中にも皆で、早く2点目を取ろうという話はしていたんですけど。点が入らない苦しい展開の中で後ろ(守備陣)が耐えられるというのはチームにとってプラスだと思いますので、その点は(今日の試合で)評価できる部分かなと思います。ただ、チームとして成長するためには、やっぱり2点目、3点目を取れるようにならないといけない。特に(最下位で苦しんでいる)今日のような相手に対しては。それが今日の課題です。