バイエルン・ミュンヘンが欧州チャンピオンズリーグでパリサンジェルマンに0-3と敗れたことを受けて、28日の独紙ビルトは「カルロ、黒い夜」と伝えた。

 エムバペ、ネイマール、カバニの3トップにBミュンヘンはバラバラにされ、過去21年間の同大会1次リーグで最多失点での敗戦。代表取締役カールハインツ・ルンメニゲは「話し合わなければならない敗戦だった。分析をしなければならず、そこからはっきりとした結論を出さなければならない」と明言したという。

 カルロ・アンチェロッティ監督にとってはここからの数日間は居心地の良くない日々になるだろう。

 ルンメニゲはさらに「今夜見たものはBミュンヘンではなかったと思う。この試合から再びまた上昇カーブをつかみ、Bミュンヘンとしてプレゼンテーションしていくことが重要だ」とコメント。

 アンチェロッティは今季ここまでで一番大事な試合で多くのリスクを冒した。アリエン・ロッベンとフランク・リベリー、さらにマッツ・フンメルスをスタメンから外した。中盤センターには3人のMF(チアゴ、ビダル、トリッソ)。

 だが試合は開始86秒でマイナスに。ネイマールの突破を抑えきれず、そこからのパスはフリーのダニ・アウベスへ。そのままゴールを決められた。前半31分にはカバニ、後半18分にはネイマールが加点。

 後半にはキンスリー・コマンとセバスティアン・ルディが途中出場。リベリーとロッベンは納得がいかなかったようで、試合前のアップにもそれぞれ11分、15分遅れてピッチに現れた。ロッベンは「僕らには今冷静さが必要だ。みんなで一丸にならないと」とコメントした。

 テレビ解説を務めたオリバー・カーンは「コンセプトが見えない。0-3となった試合からは、何のアイデアもないことが見られた」とアンチェロッティを批判した。

 アンチェロッティは自身の戦術を「いいスタメンだったと思う。批判は来るだろう。それとともに自分はやっていかないと」と反論する。

 ロッベンは「選手はみんな監督の側に立っているのか?」と聞かれると、「その質問には答えない。一番大事なのは僕らがチームとして一丸となってやっていくことだ」と答えていた。