日本代表から外れているメキシコ1部パチューカのMF本田圭佑(31)がW杯(ワールドカップ)イヤーのクラブ初戦で、18年の海外組1号を決めた。後期開幕戦となるホームでのUNAM戦にフル出場。前半38分にこぼれ球を押し込んだ。2-3で逆転負けしたが「集大成」と表現するW杯ロシア大会へ、真っ先にゴールでアピールした。

 本田が18年初戦でゴールを決めた。こぼれ球を右足で押し込んだだけだが、自陣から長い距離を走って“そこ”に詰めていた。欧州にはまだ再開前のリーグもあるが、日本代表候補の海外組では堂々の18年1号。インパクトは十分だ。

 今季4点目が決まるとまず、相手サポーターからピッチへ投げ込まれたとみられるコップを拾ってピッチ外へ。この“ごみ拾い”がメキシコ国内では、大々的に報じられた。隅々まで見えている。試合後にはインドの社会情勢について書かれた記事に反応し「人類は正しい方向に向かってるんだろうか?」などとツイートした。

 自身3大会連続のW杯出場へ、現状は当落線上にいる。この日も報道陣への対応はなかったが、昨年末に帰国した際、自身を選外としているハリルホジッチ監督に対し「自分が、絶対に、これは選ばなきゃいけないなと思わせる活躍をしないと」「もちろんピッチで回答しないと」などと話していた。新年早々の試合から“1発回答”した形だ。

 その指揮官も3月欧州遠征へ、2月には信頼するスタッフをメキシコまで派遣しチェックさせる。このまま状態を上げ認めさせ、まず3月の代表復帰が1つの関門になる。