ドルトムントMF香川真司(28)はヘルタ戦にフル出場し、0-1の後半26分に同点ゴールを決めた。3試合ぶり今季4点目。ブンデスリーガ公式サイトによるとリーグ通算2万点目のアウェーゴールという。チームはこの時点で首位Bミュンヘンに勝ち点14差の暫定3位とした。ヘルタFW原口元気(26)はベンチ外だった。

 チームが苦しむ中、香川が最低ノルマの勝ち点1を導くゴールを決めた。後半26分、左からの17歳サンチョのクロスに、ファーに流れて最後はフリーでヘディングゴール。「ボールがよかったから。(ゴールが決まって)よかったです」と振り返った。勝利はならなかったが、これで5試合連続フル出場の上、得点という結果もついてきた。

 しかも、自身のリーグ通算40点目は「リーグ通算2万点のアウェーゴール」となり、ブンデスリーガの歴史にその名を刻むことになった。

 ただ、満足はしていない。冬季中断が明けてチームは2戦連続引き分け。この日も下位のヘルタを攻めあぐねた。香川も前半14分に右クロスにヘディングシュートを試みたが、うまく当てられなかった。前節ウォルフスブルク戦で前日ミーティングをサボるなどの影響で、エースFWオバメヤンは2試合連続のメンバー外。「それを埋めるのはまた時間がかかるし、そのためにはやり続けるしかない。結果を頑張っていくしかない」という試練の時。「ここ2、3試合が踏ん張りどころ」と自覚している。

 香川本人にとっても、W杯(ワールドカップ)本番での日本代表入りに向けて正念場といえる。【鈴木智貴通信員】