インテルミラノは31日、DF長友佑都(31)のトルコ1部ガラタサライへの期限付き移籍を発表した。期間は18年6月30日までで移籍金は150万ユーロ(約2億円)。

 1月27日にベティスへの移籍報道が出てきてから、わずか4日での電撃移籍。8シーズン在籍と、チーム最古参でクラブ愛が強い長友だったが、出場機会を求めて決断した。同日に自身のツイッターで「今日、新しい冒険を始める。みんなにお礼を言ってあいさつをしたい。情熱的に過ごした7年間、このユニホームを着られたことを自慢に思う」とイタリア語でインテルミラノへの思いをつづった。

 今季リーグ戦では22試合終了時で11試合出場だが、11月5日トリノ戦を最後に先発はなく、出番を減らしていた。1月に冬季休暇で一時帰国した際は「(日本代表に)選ばれるか、分からない。より一層、危機感を持ってやります」と話していた。日本代表で不動の左サイドバックだが、ハリルホジッチ監督はクラブでの出場機会を重視するだけに、W杯ロシア大会のメンバー入りへ不安もあった。大会まで5カ月を切ったタイミングでの決断だった。

 ガラタサライはトルコ有数の強豪で、99―00年シーズンには欧州リーグの前身のUEFA杯を制した。長友は万全のコンディションで自身3度目のW杯に出場するため、トルコから再スタートすることになった。また、中田英寿がペルージャへ移籍した98年から続いたセリエAの日本人選手は21年ぶりに不在となった。