MF長谷部誠が所属するフランクフルトが、FW武藤嘉紀が所属するマインツを3-0で下し4強進出を決めた。

 前半17分、バックパスを受けたマインツGKアドラーにFWレビッチがプレシャーをかけてミスを誘い、ボールを奪ったFWウォルフからのパスをレビッチが右足で流し込んで先制。後半8分には左サイドからのアドラーのクロスが相手DFのオウンゴールを誘い、同17分には相手DFのトラップミをMFマスカレルが奪い、相手GKとの1対1も冷静に右足のチップショットを決めてリードを広げて逃げきった。

 長谷部はリベロでフル出場し、守備で勝利に貢献した。

 長谷部は「相手のミスで3点取れた。マインツおそらく今、あまりいい状態ではないんで、そういう中でしっかり勝てたのは良かったですし、こういう連戦の中で延長にいかなかったのも良かった。(後半37分に相手に退場者が出て)最後の10分くらいはそんなに体力使わずにプレーもできたし、色んな意味で、この連戦の中ではパーフェクトなゲームかなと思います」と試合を振り返った。

 「(昨季は)僕自身は準決勝と決勝はケガで出れなかった。ただ(決勝が行われたベルリンの)スタジアムには行ってました。あの雰囲気っていうのは最高の雰囲気ですしね、その中でプレーしたいっていう気持ちはある。今フランクフルトはブンデスのどのチームとやっても勝てる力はあると思う。逆に自分たちの力を発揮できなかったらどのチームにも負ける。そういう可能性を秘めているチームだと思うんで、そういう意味ではどこと当たっても、自分たちのパフォーマンスに集中することが大事かなと思います」と、決勝でドルトムントに敗れた昨季の雪辱への意気込みを語った。

 フランクフルトMF鎌田大地はベンチ入りしなかった。武藤は腰を痛め欠場した。

 シャルケはFWブルグスタラーが決勝ゴールを決め、ウォルフスブルクを1-0で下した。

 バイエルン・ミュンヘン、レーバークーゼンがすでに準決勝進出を決めている。(鈴木智貴通信員)