2017年にチェルシー戦で頭蓋骨骨折をしたハル(イングランド2部)のMFライアン・メイソン(26)が現役を引退することを発表したと、14日に英国複数メディアが報じた。

 メイソンは15年にイングランド代表として1試合出場。チェルシー戦でガリー・ケーヒルと接触して負傷し、その後、手術を受けていた。複数の世界的に著名な神経科医と神経外科医の助言により、引退の決断を下したという。再びプレーするために休みなく働いてきたが、リスクがあることから、引退という以外の選択肢がなかったと話した。

 メイソンはトットナムでキャリアをスタートさせ、16年8月にハルのクラブ記録となった1300万ポンドで移籍した。ケーヒルとの接触後、ピッチ内で8分間の治療が行われ、酸素マスクをつけて担架で運び出された。ロンドン市内の病院で手術後、1週間入院していた。退院後、生きていて幸運だったと口にしていた。同選手は昨年5月にトレーニングに参加していたが、復帰のめどは立っていなかった。