サッカーの元スペイン代表で、スペイン1部バルセロナなどでプレーしたルイス・ガルシア氏(39)が8日、都内で「楽天×バルサアカデミー チャレンジアワード」の発表会に出席した。

 ガルシア氏は2日のJリーグの公式戦「神戸-東京戦」を観戦。Jリーグの感想を問うと「インテンシティー(強度)が高くてオーガナイズ(組織的)もありましたが、逆にチャンスが少なく0-0の試合だった。やはり、最終的にクリエイティビティー(創造性)を出すような選手が少なくて、攻撃面で違いを生み出す選手が少ないかなと感じた」と感想を述べた。

 ガルシア氏は、U-17W杯で、バルセロナの下部組織出身の日本代表FW久保建英(16)のプレーを見たことを明かし「日本の久保選手を見た時、そういう選手がこれから必要になるのかなと感じました」と、久保の創造性あふれるプレーが将来の日本のカギになることを示唆した。

 久保について「まだまだ若い。いきなり世界的なスター選手になれるわけではないですし、しっかり順序を踏んで。過度なプレッシャーをかけるとつぶれてしまった例もある。間違いなく、バルセロナのアカデミーで育っていいものを吸収してここでプレーしてますので、大事に育ててほしいなと思います」とエールを送った。

 また、6月に迫ったW杯ロシア大会の展望に「優勝候補が多い大会になると思います。自分の中では(優勝候補は)スペインが自分の中では筆頭。当然、ドイツ、フランス、ブラジル、アルゼンチンも候補になると思います」。スペインはグループリーグ初戦はポルトガルとの対戦。「初戦に当たることで、お互いにその大会でのレベルを確認できる試合になるのではないか。当然、ポルトガルはC・ロナウドがいて世界的に注目されますけど、スペインもそういう意味ではチームとしていい」と話した。