ベルギー1部セルクル・ブリュージュへの移籍が決まったワールドカップ(W杯)ロシア大会日本代表のDF植田直通(23)が15日、成田空港からベルギーへと旅立った。出発前に取材に応じて「やってやるという気持ち。今はすごいワクワクしています」と心待ちにした。

 W杯に出場した国内組の選手では、移籍1号。出場機会がなかったW杯を改めて振り返って「目の前で、本当に楽しそうにやっているプレーをベンチで見て…本当はいろんなものを吸収して成長したかった。そういった舞台に立てなかった悔しさがあった。次の4年後、自分があのピッチに立てるように、成長したい」と話した。

 ベルギーリーグには、熊本・大津高と鹿島で同期だったFW豊川雄太(オイペン)がいる。情報をやりとりしており「スピードやパワーの部分で、かなりパワフルなサッカーをすると聞いている。自分はJリーグでそういうのを強みにしてきた中で、どういったものが通じるのか、やってみたい。必ず成長できる舞台だと思います」と信じた。

 チームに到着後はメディカルチェックを受けて、正式契約。数日後には練習試合も行われるという。「まずはベルギーのチームでしっかりと試合に出ることが大事。出れば、いろんなことが変わってくる。出て、信用される部分もある。まずは試合に出るチャンスをもらって、そこで自分のプレーをしっかりとやりたい」と力を込めた。