ニューカッスルFW武藤嘉紀(26)が、世界トップレベルのビッグクラブからプレミア初ゴールを挙げた。マンチェスター・ユナイテッド戦に先発。1-0の前半10分に右クロスをペナルティーエリア内でトラップ、反転しながら左足を振り抜き世界最高峰のスペイン代表GKデヘアの牙城を切り崩した。「うれしい。FWはゴールを決めることに一番うれしさを感じるポジション」。稲本潤一、中村俊輔以来の欧州の舞台でマンチェスターUからゴールした日本人3人目の快挙を振り返った。

ようやく手に入れたチャンスに一発回答した。今季リーグ戦初先発に「このチャンスを逃したら次にいつチャンスが来るか分からない」と背水の陣で挑んだ試合。わずか10分で指揮官の期待に応え、後半33分までプレーした。「本当に自分にとって自信になった」。試合は2-3で敗れたが、レギュラー獲得へ大きな1歩を踏みだした。

◆マンチェスターUからの得点 欧州で行われた公式戦でマンチェスターUからゴールを挙げた日本人は武藤で3人目。フラム時代のMF稲本潤一が03年10月25日のリーグ戦で1得点。スコットランド1部セルティックに在籍していたMF中村俊輔は、06年9月13日と同年11月21日の欧州CL2試合で直接FKを決めている。