フローニンゲンの日本代表MF堂安律(20)が右MFで先発したが、無得点に終わった。堂安がボールを持つと、フォルトゥナは2、3人で厳しいマーク。強いフィジカルを生かして、仕掛けるシーンもあったが、抜き去ることはなかなかできなかった。

後半はトップ下に位置を変更。だが、FWマヒとの連係を見せることはできなかった。守備面では、自陣に戻ってカウンターを防ぐなど、奮闘。堂安は「すごく力不足を感じている。もう少し何かできたかなと思う。いろいろ試行錯誤しながらやろうと思ったが、どうしても難しかった。受け入れがたい結果だけど、前を向いていきたい」と反省した。

この日で年内の公式戦は終了。昨夏にオランダへ移籍し、丸1年半プレーした。昨季は9得点、今季はここまで4点挙げている。

「今シーズンもそうだけど、1年間を通して見ると、昨シーズンの後半戦から今シーズンの前半戦にかけて、9点から10点取れたと思う。そういう意味では、この1年で見ると充実した1年。(移籍当初の)去年の最初の半年、本当に苦労した。年明けからの試合は本当に気持ちよく、この1年間、プレーさせてもらった。1年通してみればすごく充実してましたけど、ここ2、3試合はすごく残念」

次は来年1月のアジア杯。帰国後、合宿に合流する。「1年間の充実した姿をアジア杯にぶつけられれば、それより最高の結果はない」。だが、フローニンゲンは主力の堂安抜きで戦わないといけない。「自分が協力できないことにもどかしさはあるけど、お互いに違う場所で戦えばいい。自分のためにプレーしたいと思う。自分が(今冬で)ステップアップできれば最高ですし、そういうのも含めて、あまり考えすぎないようにしたい」と、日本代表でのプレーに集中する。

今冬の移籍に注目が集まる堂安。フローニンゲンのバイス監督とも話したといい「僕が相談させてもらうこともある。オランダリーグで監督しているだけあって、すごく理解してくれている。監督自身は『律がいなくても戦わないといけない』と感じているのかなと思う」と明かしたが「まずはアジア杯。移籍のことを考えてプレーすると地に足をつけてプレーできないので、チームのためにプレーして、それからプラスして自分の結果がついてくれたらいい」と引き締め直した。