フローニンゲンの日本代表MF堂安律(20)がフル出場で勝利に貢献した。序盤からフローニンゲンが攻勢に出て、堂安も効果的にプレー。前半39分、左サイドでパスを受け、右足シュートを放つが、枠をとらえられなかった。チームは前半26分の先制点を守りきり、3連勝となった。

アジア杯も経て疲労をためながらも、得意のドリブルで見せた。ロングドリブルもあったが「やっぱりサイドは失速しちゃうところあるので、正直あのドリブルの最中に課題を感じたことはあった。あそこを決めきれる選手がいないと。そういうのがアジアの中にいると負けてられない」。代表でも経験を積み、見える世界は広がった。

ちょうど試合と同時間、日本ではTBS系ドキュメンタリー番組「情熱大陸」が放送されていた。

「めっちゃ連絡来ていた。小さい時から俺が好きな番組で、出てうれしい。サッカー選手としてだけでなくて、人として『堂安律面白いね』と思われるような人間になりたいなとずっと思っているから。だから、そういうドキュメンタリーに出られたのはうれしいし、自分のためになる」

自身に重圧をかけて乗り越えていくのが堂安。目標は「世界中のどこを歩いても『堂安だ』と言われること」だという。「バレたいわけじゃないけど、バレていない時に悔しくなる。まだまだやな、と」。

先日、オランダでは注目を浴びたという。14日の欧州CLアヤックス-Rマドリードを観戦しに行った時のこと。「俺はホテルオークラに泊まっていた。その日レアルもオークラに泊まっていて、たまたま一緒のホテル。(現地の)子どもたちが(ロビーで)出待ちしていて。俺と板倉滉くんで、試合前に買い物に行こうと出たら、レアルを待っている人たちに『ドーアン!』と言われて、めっちゃ恥ずかしかった。レアルを待っているのに、俺が来て、恥ずかしくて、フードをかぶって。写真撮ったりした」と照れながら明かした。欧州でも代表でも結果を残し、注目される選手へ、堂安は成長を遂げていく。