南米選手権は2日、ブラジルのベロオリゾンテで準決勝が行われ、開催国のブラジルが宿敵アルゼンチンに2-0で快勝し、07年大会以来4大会ぶりに決勝に進んだ。ブラジルは前半19分、FWガブリエルジェズス(22=マンチェスターC)の得点で先制。後半26分にもFWフィルミノ(27=リバプール)が追加点を奪った。決勝は7日(日本時間8日)に行われる。準決勝のもう1試合、チリ-ペルーは3日(同4日)に実施される。

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意地と意地がぶつかり合う通算101回目の対戦は、地元ブラジルが快勝した。前半19分、フィルミノの右からのクロスをジェズスが右足で合わせて先制。後半26分にはカウンターからジェズスがドリブルで攻め上がり、最後はフィルミノが右足で決めた。負傷でメンバーから外れたエースFWネイマールが見守る中、イングランドのプレミアリーグで活躍する2人のFWがそれぞれ1得点1アシストと活躍。ミネイラン競技場は歓喜に包まれた。

チチ監督は「素晴らしい仕事をしたストライカーを祝福しなければなりません。彼らはチャンスをきっちり得点につなげてくれた」と2人をたたえた。シュート数はアルゼンチンの14本を大きく下回る4本にとどまったが、前線の2人が少ない好機を確実に仕留めた。

通算の対戦成績で39勝25分け37敗(PK戦は引き分け扱い)と白星を2つ先行させ、無失点のまま決勝進出。攻守にかみ合った王国が、4大会ぶり9度目の優勝に王手をかけた。それでも、チチ監督は「目標を達成するまでもう一つ残っている」と気を引き締めていた。