ガンバ大阪から新加入したトウェンテFW中村敬斗(19)が開幕デビュー戦から2試合連続ゴールを挙げた。

MF堂安律とDF板倉滉が所属するフローニンゲン戦に左ウイングで先発。0-0の後半10分、自ら獲得したペナルティーエリア外左からのFKを右足でシュート。ボールは壁を越えてニアサイドの左のネットに突き刺さり、2試合連続得点を記録。後半36分に交代して3-1の勝利に貢献した。

相手GKが反応できないFK弾に「練習でもやっていたので。蹴ったら入りました。イメージ通りのコースに行きました。(ボールに)ドライブをかける感じで打って入ったんでよかった。感触もよかった。縦回転かけて落とすイメージでした」と笑顔で話した。FKと流れからの違いはあるものの、開幕弾も左サイドから中へ持ち出して同じ位置からの得点。「カットインしてシュートするのは、自分の得意な形。今日のFKも角度的には45度。壁越えたら入る。ドリブルとシュートっていうのが武器なんです」と、得意な位置からの2戦連発弾に満足感を示した。

この試合ではG大阪の先輩、堂安と対戦した。「練習参加の時に1回お会いした。僕が高2の夏に参加したときに、ちょうど入れ替わりというか、ぎりぎりいて一緒にトレーニングして、ごはんも連れて行ってくれたりした」とG大阪時代は一緒にプレーしていない。だが「大先輩というか、偉大な先輩」と尊敬している。2人退場して9人の中、1点を奪った堂安のプレーについて「今日もすごいゴールを決めた。9人で決めるあたりが(すごい)。あれを決めた瞬間、2-1になってヤバイと。ちょっと決められるんじゃないかと思ったし、迫力がやばかった」。日本代表で主力を担っている先輩のすごさを改めて実感した。

新加入だが、ここ2試合ではチームの中で一番輝いている。初めての海外移籍でコミュニケーションが取れず孤立する選手もいるが「けっこうコミュニケーション取ったり、しゃべったりするのが好きなんで。英語が分からなくても、がんがん話しかけてます」と、言葉ではなく、ジェスチャーやノリでコミュニケーションを取っているという。「チームの中心的な選手と仲良くなりました。自然と溶け込むみたいな感じで行こうかなと思っていて。初日からその感じでいけました」と、早くもチームになじんでいることを明かした。

デビューから2試合とも得点につながったのはコミュニケーションが取れているのが最大の要因だという。「コミュニケーションに関してはとても取れてます。たまたま合っていたんでしょうね。僕が海外にフィットしたのがよかった。それが2試合連続につながった」。プレーだけではなく、コミュニケーションからもチームの信頼を勝ち取り、これ以上ないスタートを切った。

(エリーヌ・スウェーブルス通信員)