日本代表DF吉田麻也が所属するサウサンプトンは試合終了間際にアーセナルに追いつかれ、敵地での勝ち点3を逃した。

後半26分に2-1と勝ち越しに成功して迎えた後半のアディショナルタイムは7分。あと1分で試合終了となる同6分、アーセナルの左に入ったFWマルティネリのクロスをサウサンプトンGKマッカーシーがタッチ。だがボールはFWラカゼットの下へこぼれ、この日2点目を決められた。あとひと息で切望する3ポイントを手にするところだったサウサンプトンの選手たちは、まるで敗戦を喫したかのようにピッチに崩れ落ちた。

吉田は0-9と大敗した10月25日のレスター戦を最後に出場がなく、この日もベンチスタート。後半35分ごろに着替えて準備をしたものの、ハーゼンヒュットル監督は考えを変えたようで、吉田は監督と話をした後ベンチに戻ると悔しそうにテーピングを投げ捨てた。吉田を投入して守備を固めるという選択肢もあったが、終盤にMFアームストロングの脚がつっており、最後の交代枠はMFブファルに与えられた。吉田は14日のW杯アジア2次予選キルギス戦後に日本代表を離れて一部の欧州組とともにいち早くチームに戻ったが、この日も出場機会はなかった。

試合後、報道陣に対応した吉田の主な一問一答は、以下の通り。

 

-3人目の交代が吉田なら

吉田 いやぁ、守りに入って良かったかと思いますけどね。でも投入された選手もチャンスを作りましたからね。3点目を入れてれば…。まぁ、タラレバです(苦笑)

-今日の戦い方はベンチからどのように見ていたか

吉田 うちがどうこうのというより、相手が良くないですね。びっくりするくらい良くなかった。球が前につけられない。だから、こういう試合をものにできたらビッグチャンスだったけど。ビッグボーナスになるはずだったけど…。(後半アディショナルタイムの)7分がちょっと長かったかな。

-試合に出る準備をしていた

吉田 出て締められれば一番よかったですけど、監督の選択だし、どうしようもないです。

-勝ち点1はポジティブなものか

吉田 ゼロよりは確実にいいですよね。積み重ねていくしかないですし、いい形で次からの重要な試合に挑めるっていうのは大事かなと思います。

-ここから重要な試合になる

吉田 逆に言うと、ここで勝たないと終わり。監督はわかっているだろうし、自分の置かれている状況とか。僕はチャンスを待って、チャンスをつかんで、しかないです。

-契約とかも視野に入ってくる時期

吉田 1年、1年が勝負なので、わかりません!なるようになるでしょ。監督は、年をとって(いる選手に対して)契約を延長したいという意向はたぶんないから、次を探すしかないかもしれないし、オプションを行使されるかもしれないし。そこに関して、今どうこう悩んでもしょうがないし、話してもしょうがない。今やるべきことをやるだけです。

【井上亮通信員】