プレミアリーグのリバプールに所属するFW南野拓実(25)は1日、ホームでのサウサンプトン戦で3-0の後半36分から途中出場した。決定機を迎えながらもシュートは枠を捉えられず、移籍後初ゴールはお預けとなった。チームは4-0で大勝し、16連勝を達成。30年ぶりの優勝へ向けてまた1歩前進した。

南野にとって悔やまれるシュートになった。後半41分にカウンターからFWサラーの横パスに、走り込みながら右足で狙ったがゴール右に外してしまった。MFケイタと重なりそうになったが、前には相手GKだけ。フリーの状態だっただけに「決めないといけない場面だった。浮かせなければ入っていた」。移籍後初得点は、休暇明けの15日ノリッジ戦(アウェー)以降に持ち越しとなった。

決定機を逃して反省を口にしたが加入から約1カ月、チームになじんできている。「得点できそうな感覚はあった。実際、自分ではないが、僕が入ってからもゴールは入った。だから感覚的には良くなってきています」。移籍後初得点こそ逃したが、良い流れを止めることなくプレーできていることに一定の手応えを感じた。

決定機を外した直後に、お手本となる得点が決まった。スルーパスを出したサラーが、長い距離を走ってゴール前に進入。右からのパスに、並走していたDFを察知したのか左足を振り抜くことなく冷静にトラップ。相手の意表を突いてゴールを奪った。ダメ押しの4点目を目の前で見ていた南野は「ボックスの中で得点の取り方を知っているポジションにいる。そういうところを盗んで出していければ」と目を輝かした。

4日にはFA杯再試合が組まれているが、トップチームの選手は約2週間のオフに入る。「僕としては本当に準備期間でしかない」。休みを返上し、少しでも早くチームに貢献することを誓った。