【リオデジャネイロ8日（日本時間9日）＝エリーザ大塚通信員】ブラジル1部ボタフォゴの一員となったMF本田圭佑（33）が8日、クラブ本拠地で入団会見に臨んだ。

数多くのブラジル人がJリーグでプレーし、日本サッカーの発展に寄与してくれたことに感謝。自らの活躍で「恩返し」する使命感を口にした。早速、ユニホーム姿も披露し、お披露目イベントに集結した1万人以上のサポーターから大歓迎を受けた。

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ブラジルの古豪の一員になった本田は、日本人代表の意識を強めた。注目の会見で、数多くのブラジル人がJリーグでプレーし、日本サッカーの急成長を手助けしてくれたことに感謝。その歴史的背景、両国の親密な関係を踏まえ、自身の任務を掲げた。

「ブラジルと日本の差がまだまだ歴然とある。日本人がブラジルで活躍するのは極めて難しい状況」とした上で「良い意味で成長した日本人代表として、ブラジルに恩返しの意味を込め、ここで何とか活躍したいな、ブラジル人たちに認められたいなと思っています」。挑戦の気持ちと使命感に駆られていた。

会見後、白黒のユニホームに身を包み、本拠地ニウトン・サントス・スタジアムに集まったサポーターにお披露目。地元メディアによれば1万人以上が集結した破格の大歓迎だった。背番号は「自分には愛着があり、日本代表で長いこと着けてきた」と4を選択した。オーバーエージ枠での東京五輪出場を目指して決断したブラジル行き。「試合に出て勝利を目指し、認められることを重点に置きながら。このプロジェクトの先に五輪がある」。活躍は当然といった大きな期待を背負い、本田がサッカー王国から再スタートを切る。

○…本田はボタフォゴOBのレジェンドにも迎えられた。サポーターの大歓迎を受けた本拠地で、70年W杯メキシコ大会で全試合で得点し、世界一になった元ブラジル代表FWジャイルジーニョ氏と対面し、激励を受けた。サポーターの期待も大きい。スタジアムに来た30歳のロペスさんは「（本田が）欧州でのベストコンディション時の経験をボタフォゴで生かしてくれる」と言えば、66歳のエヴァンジェリスタ氏は「主力選手で出ると思う」と太鼓判を押した。