ユベントスのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(35)が新型コロナウイルス感染拡大を受け、リスボンなどで共同経営するホテル「ペスターナCR7」を病院として無償提供することを決めたと、14日付のスペイン紙マルカが報じた。

新型コロナウイルスにより、セリエAを含めた欧州のほとんどの主要リーグが中止、延期されるなど、サッカー界にも多くの影響が出ている。その対策として、サッカー界のスーパースターが社会貢献する。経営するホテルを病院として提供意向だという。加えて、感染者の治療費や、診断する医師、看護師の給与なども、全て負担するという。

年間100億円以上を稼いでいるロナルドは、米経済誌フォーブスによる長者番付で常に上位に入り、フェラーリなど多くの高級車を所有。派手な生活が注目されている。一方で、15年に発表された慈善活動により力を入れているアスリートランキング「アスリーツ・ゴーン・グッド」(投票により選出)で1位。脳の手術を必要としていた10歳のファンに約1000万円を支援するなど、日常的に多くの慈善活動を行っている。

14日にはSNSで「どんな利益よりも、人の命を守ることを優先しなければならない」と声明を出した。「チームメートのルガニのように、新型コロナウイルスに感染した人たちと、ともに闘う。そして、命をかけて人々を救っている医療関係者をサポートする」と支援を約束していた。現在は、最愛の母の看病に加え、隔離措置の意味合いもあり、故郷のマデイラ島に滞在しているという。