レアル・マドリードのU-23ブラジル代表MFヘイニエル(18)は来季、スペインの1部クラブに期限付き移籍する予定だと、スペイン紙マルカが25日に報じている。また、同選手の移籍に伴い、今季マジョルカでプレーしているMF久保建英の去就にも影響を与える可能性があると伝えた。

ヘイニエルはRマドリードに移籍金3000万ユーロ(約36億円)、契約期間2027年6月30日までの内容で今冬入団した。同紙はすでにクラブと来季の去就について話し合いが行われており、スペインの1部クラブへ期限付き移籍することで同意していたと伝えている。しかし、具体的なチーム名は出ていない。

また、Rマドリードのスポーツ部門により作成されたプログラムには、ヘイニエルがヨーロッパのプレーリズムに慣れるため、入団後はトップチームの練習に参加し、頻繁に試合出場することが必要だと書かれていたという。

そのためヘイニエルは今季、Bチームのカスティージャに所属したが、新型コロナウイルスの影響によりリーグ戦が中断されたため、わずか3試合にしか出場できなかった。だが2得点を記録し、素晴らしい選手であることを証明している。

加入前にはフラメンゴ(ブラジル)のトップチームでブラジル選手権とリベルタドーレス杯に合計15試合でプレー。アンダーのブラジル代表として16試合にも出場してきた。

また、ヘイニエルが来季のトップチームでプレーするためには、ブラジルの同胞であるビニシウス、ミリトン、ロドリゴの3人とのEU圏外枠を争う必要がる。さらにマジョルカに期限付き移籍中の久保も来季、同様の問題に直面している。

クラブはさまざまな要素を考慮し、18歳の選手にとって最も必要なことは試合に出場することだと考えている。そのため、ヘイニエルにとって期限付き移籍がベストな選択肢と見ている。そしてこれは久保の将来にも大きな影響を与えるものになるかもしれない。

(高橋智行通信員)