スペインのサンチェス首相は23日、新型コロナウイルスの影響で中断しているラ・リーガ(スペインリーグ)の再開を6月8日から認めると発表した。

同リーグのテバス会長は6月12日からの再開を目指すと表明していたが、サンチェス首相は記者会見で「スペインはやるべきことを成し遂げ、今、全ての人々にとって新たな局面を迎えている。日常活動の多くを取り戻す時が来た。6月8日からサッカーのリーグ戦を再開する予定だ」と述べた。

これによりスペイン1部、2部リーグは無観客ながらも、約3カ月ぶりに再開されることが確実となった。

11節が残る1部リーグについてラ・リーガは、3月半ば開催予定だった第28節を6月12日にセビリア対ベティスでスタートし、14日までに全10試合を実施する予定である。そして最終の第38節が7月25日の週末に行われ、8月に欧州チャンピオンズリーグ(CL)が開催される予定である。

2部リーグについてラ・リーガは、昨年12月16日に人種差別により中断されたRバリェカノ対アルバセテの後半45分間をまず6月9日に行い、その後、11節残るリーグ戦を再開することを検討しているという。

日本人選手所属クラブの再開初戦の対戦カードを見てみると、1部リーグ第28節で久保建英の18位マジョルカはホームで首位バルセロナ、乾貴士の16位エイバルはアウェーで2位レアル・マドリードと対戦することになる。

再開初戦の2部リーグ第32節で香川真司の2位サラゴサはホームで9位アルコルコン、岡崎慎司の4位ウエスカはアウェーで14位マラガ、柴崎岳の19位デポルティボはホームで8位スポルティング、山口瑠伊の21位エストレマドゥラはアウェーで6位エルチェとそれぞれ対戦する。(高橋智行通信員)