バルセロナの新監督に就任したロナルド・クーマン監督(57)が新シーズンに向け、3選手の獲得を希望しているとスペイン紙アス電子版が20日に報じている。

19日にバルセロナの指揮官となったクーマン監督はすでにチーム作りに動きだしており、現在予定している選手放出がうまくいった場合、各ポジションに少なくとも1選手の補強を望んでいるという。

同紙はそれがマンチェスター・シティーのU-21スペイン代表DFエリク・ガルシア、アヤックスのオランダ代表MFドニー・ファンデベーク、インテル・ミラノのアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスの3選手であると伝えている。

バルセロナの下部組織出身のセンターバック、エリク・ガルシアについて、クラブはクーマンの監督就任以前から獲得に動いていた。また、契約が1年を切り、マンチェスター・シティーが契約延長を求めるも、エリク・ガルシアが拒否していることをジョゼップ・グアルディオラ監督が公の場で明かしていた。

ファンデベークはクーマン監督の希望する選手であるとのこと。しかし監督就任会見の際、そのことについて問われると、「ここにいない選手の名前については話さない」と話題にすることを拒否している。

バルセロナの中盤では現在、ピャニッチの入団が決定しているが、バルトメウ会長が移籍不可の選手として名前を挙げなかったブスケツ、ラキティッチ、セルジ・ロベルト、ビダルなどに放出の可能性があることを考慮すると、ファン・デベークのようなMFの補強は理にかなったこととアス紙は伝えている。

ラウタロ・マルティネスについてクラブは、あらゆる面で退団の可能性があるルイス・スアレスの代わりとして以前より獲得を夢見ているが、インテル・ミラノが欧州リーグを戦っている最中のため交渉は現在ストップしている。しかし新型コロナウイルスの影響を財政面に受けているバルセロナにとって、移籍金は手頃なものにはならないとみられている。

(高橋智行通信員)