国際サッカー連盟のジャンニ・インファンティノ会長(50)が、2020年アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)、そして国内のアミール杯などを成功させたカタールへ賛辞を送った。

今年のACLは新型コロナウイルスのために1次リーグが一時中断。9月以降、12月の決勝戦まで、東西の地区を問わずすべての試合がカタールで開催された。

インファンティノ会長は「ここ3カ月以上、カタールはコロナ禍の中で、どうやればサッカーが続行でき、ファンもサッカーに関わっていけるのかということを示してきました。22年ワールドカップ(W杯)で使用される4番目のスタジアムお披露目となったアミール杯決勝では、ACL決勝と同様に1万人以上のファンがスタンドに詰め掛けました。私は2試合とも観戦しましたが、健康や安全を保つための完璧な規定が遂行されていました。カタールはコロナ禍における試合再開の基準を示したと言えるでしょう」と称賛。

続けて「コロナ後の世界で22年W杯が開催できることに大きな希望を持っています。もちろんワクチン開発は素晴らしいニュースですが(それがなくても)来年2月にクラブW杯がカタールでファンを集めて安全に行われることにも自信を持っています」と話した。

22年W杯カタール大会最高委員会CEOのナセル・アル・カテル氏も、今後の同国での大規模イベント開催に自信を見せ「アミール杯決勝は、カタールと(スタジアムがある)アル・ライアン地区の人々にとって誇るべき機会。数カ月にも及ぶ、関係者の不断の努力の集大成で、何千人ものファンが素晴らしいショーを楽しむことができた」と胸を張り、「我々は今後も数カ月にわたって、より安全にイベントを開催できることを楽しみにしている。そしてパンデミックが早期に収束し、生活やスポーツを楽しめる時が戻ってくることを祈っている」と話した。

今季ACLのうち、カタール開催となった76試合には、アジア30クラブから900人の選手が集まり、外部との接触を遮断した「バイオ・バブル」という環境の中でプレーした。ACLとアミール杯を合計して4万8323回の検査が行われ、ACL決勝には1万人超、アミール杯決勝には1万2000人超のファンが集まったという。

優勝した蔚山の金度勲監督も「試合前日には毎回検査が行われ、我々は安心してプレーすることができた。カタールの大会運営関係者とアジア連盟に感謝をしたい。大会中は外部との接触はなかったし、素晴らしい自主隔離施設もあった」と話した。