オランダ代表が、ノルウェー、ドイツに続いて22年W杯開催国カタールへ抗議の意を示した。

ラトビア戦での整列の際、全員が「FOOTBALL SUPPORTS CHANGE(フットボールは変化を支持します)」の文字が入ったTシャツを着用した。

これは、W杯準備のための出稼ぎ労働者が同国内で大量に亡くなっていると報じられたことへのメッセージ。DFデリフトは試合前「(カタールでは)労働者の権利が難しい状況になっている」と懸念を表明し、変化を求めた。

この日までにノルウェー、ドイツも同様に人権について書かれたTシャツを着用。カタールへ抗議のメッセージを送っていた。

一方カタール政府は今月22日に「我々は労働者の健康と安全に関する基準を改善し、労働監督官の裁量を強化。法律に違反した企業への罰則を増やしました。また労働者の母国政府とともに、搾取的な求人の問題解決にも取り組みました。我々の労働改革プログラムは意義ある成果を生んでいます」などと声明を発表した。

国際サッカー連盟(FIFA)は「選手や各国協会などがスポーツイベントで非スポーツ的な活動を行った場合、処罰される可能性がある」としているが、ノルウェーとドイツへの処分は検討されていない。