10代のサッカー少女は、同世代のサッカー少年たちに比べ、脳振とうを起こす危険性が2倍近くあることが、米ミシガン州での研究で分かった。英BBC電子版が報じた。

複数の研究機関が3年間にわたって同州で行った研究では、サッカーをしている女子高生4万人と、同数の男子高生を調査。トータル1500件の脳振とうが起きたが、約3分の2は女子だったという。原因ははっきりとは分かっていないが、女子の方が症状を申告することが多いことや、首や胴回りの力が弱いことも理由として考えられている。

脳振とうを起こす状況としては、男子は選手同士の激突が多く、女子はボールを頭に当てたり、ゴールポストに激突したりした場合が多いという。

脳振とうを起こした後の経過についても男女で差があり、脳振とうを起こしたその日のうちにプレーをストップさせられた数は、男子の方が1・5倍多い。女子はプレーを続行してしまう場合が多く、結果的に回復が男子より約2日長くかかっているという。脳振とうからの回復にはホルモンも関係している可能性があり、さらに詳しい研究が求められている。