レアル・マドリードのDFマルセロ(32)が、欧州チャンピオンズリーグ(CL)準決勝第2戦チェルシー戦(5日、ロンドン)に出場するため、チームと一緒に4日に現地へ移動できることになった。スペインのテレビ局ラ・セクスタが報じた。

スペインでは選挙時に働くことが義務づけられており、11年にスペイン国籍を取得したマルセロも、4日のマドリード州地方選挙の投票所業務予備スタッフに選ばれていた。そのため5日のチェルシー戦に参加できない可能性すらメディアでは指摘されていた。

マルセロは4日午前8時30分ごろ、投票所に到着。本スタッフが来ておらず、マルセロが仕事を担当しなければならない状況だった。だが親切な女性の予備スタッフが代わりに業務を引き受けてくれたため、マルセロは午前9時ごろには投票所を離れ、チームに合流するために出発することができたという。

選挙で働く人間はその都度、無作為に選ばれる。今回マルセロに投票所の業務が割り当てられた直後から、Rマドリードは選挙管理委員会に対し、チェルシー戦があることを理由に業務の免除を求めていたが、却下されていた。(高橋智行通信員)