レアル・マドリードのベルギー代表FWエデン・アザール(30)が地元紙ヘット・ニウスブラットのインタビューに応じ、弱気なコメントを発した。

ベルギー代表は12日、欧州選手権1次リーグ初戦でロシアと対戦する。アザールは自身のコンディションについて「両足とも良い感覚を取り戻しているし、両腰に打った注射は良く効いているが、初戦に100%の状態で臨むことはできないだろう」と予想した。

さらに「僕が入ったとしても、ロシア戦で違いを作り出すことはできないと思う。1試合、2試合、3試合と継続してプレーしていけば調子が上がっていくだろうし、ボールを持った時の感覚やリズムを取り戻せるだろうけど、無理をするつもりはない。もっと辛抱する必要があるなら、そうするつもりだ」とあくまで体調と相談しながらのプレーだと強調した。

ただ、仲間への信頼は厚く「幸い、ベルギー代表で試合を決められる選手は僕だけではない」と期待した。

注目されている来季去就については「Rマドリードを退団する方がいいなんて一瞬たりとも考えたことがないし、失敗のまま終わりたくない。僕はただRマドリードのためにやっていることを証明したい。ここ2年間は厳しかった。僕はマドリードにいたけど、実際にはいなかったようなものだからね」と話した。

かつてはよく比較されていたクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)についても「僕はクリスティアーノ・ロナウドではない。彼は年間60~70ゴールを決めるけど、僕は7~8年で60~70ゴールだよ。僕たちは違うんだ」と謙虚に話したが、全体から少々もの悲しさが漂うインタビューだった。(高橋智行通信員)