フランス代表FWとして69試合で14ゴールを挙げたニコラ・アネルカ氏(42)が、代表およびパリ・サンジェルマンの後輩であるFWキリアン・エムバペ(22)に移籍を勧めた。

インターネットメディア「ジ・アスレチック」の中で、エムバペへの手紙という形で寄稿。「最大の称賛を手にしたいのであれば、どこかの時点でパリSGを出なければならない。パリで活躍したとしても、いつも誰かが『素晴らしい成績だけど、フランスだからでしょ。最高のリーグはイングランドやスペイン。君は最高のリーグで最高の相手と対戦していない』というだろう」と記した。

エムバペは18年ワールドカップ(W杯)ロシア大会で4ゴールを挙げてフランスの優勝に貢献。しかし現在行われている欧州選手権では無得点で、チームは決勝トーナメント1回戦でPK戦の末にスイスに敗れた。エムバペはPK戦で5人目に登場。エムバペがシュートを外したことでチームは敗退となった。

アネルカ氏も07-08年シーズン欧州チャンピオンズリーグ決勝にチェルシーの一員として出場し、PK戦で最後に外して敗れた苦い経験がある。アネルカ氏はエムバペの精神面を心配し「それは心の傷になって残る。だんだん薄れていくかもしれないが、消え去ることはない。1人ぼっちの気分になるし、その傷とともに生きていかなければならない。練習して、練習して、練習して、試合に出てゴールを決めることで、その傷を忘れはじめる。ただ、完全に忘れることはない。自分がそうだった」とつづった。