英スカイスポーツはイングランド・プレミアアリーグの移籍最終日の31日、イタリア、セリエAボローニャの日本代表DF冨安健洋が、名門アーセナル移籍で合意したと伝えている。

移籍金は2300万ユーロ(約30億円)。冨安を巡っては、同じプレミアのトットナムが獲得を狙っているという報道があった。

移籍に配慮し、日本サッカー協会も、大阪で行っているワールドカップ(W杯)アジア最終予選に向けた日本代表の活動を、一旦見送っている。

スカイスポーツによると「メディカルチェックを受けるが、問題はなさそう。トットナムは早くから興味を示していた」などと伝えた。

アーセナルには、かつて宮市亮が在籍していた。今季は開幕から3戦3敗。実に67年ぶりの開幕3連敗で、最下位と低迷している。

◆アーセナル 1886年創設。1930-31年シーズンの1部リーグ(現プレミアリーグ)優勝以来、リーグ制覇13回、FA杯14回、リーグ杯2回の優勝を誇るプレミアの名門。愛称はガナーズでかつて、ベンゲル監督が長く率いたこともあり、日本でも人気がある。本拠地はロンドン北部で、エミレーツ・スタジアム(6万人収容)。アルテタ監督が率い、オバメヤンやサカがいる。

◆冨安健洋(とみやす・たけひろ)1998年(平10)11月5日、福岡市生まれ。Jリーグ福岡の下部組織出身で高2でトップの公式戦に出場、高3でトップ昇格を果たす。18年1月シントトロイデン(ベルギー)、19年7月ボローニャ(セリエA)移籍。日本代表には18年8月初招集、国際Aマッチ通算23試合1得点。東京五輪代表。187センチ、84キロ