マンチェスター・ユナイテッドが、ラルフ・ラングニック暫定監督(63)に代わって来季から指揮を執る次期正式監督の検討を一時的にストップしている。英サン紙電子版が報じた。

ラングニック暫定監督就任後のマンチェスターUはプレミアリーグで5勝2分け1敗。クラブ上層部は内容にはまだ満足していないものの、同暫定監督が特に守備面でチームに安定感をもたらしたことを評価。今季終了までにラングニック暫定監督がどのような成績を挙げることができるか興味深く見ているという。

ラングニック暫定監督は今季終了までの契約で昨年11月に就任。来季はアドバイザー的な役割でクラブにとどまり、次期正式監督の決定にも関わる予定だ。だが本人も「今季すべてがうまくいき、チームが成長できたら、クラブに自分を推薦することもあり得る」という趣旨の発言をしており、同暫定監督が正式な指揮官に“昇格”する可能性もある。

特に、今季プレミアリーグで4位以内に入り、来季欧州チャンピオンズリーグ(CL)の出場権を得ることができれば「ラングニック監督」が誕生する可能性は高まるはずだ。

同暫定監督は、ロッカー室での選手間の分断を修復。交代させたロナウドがベンチで上着をたたきつけた時には、近づいていって丁寧に事情を説明し、納得させた。選手起用や戦術的な部分に加え、選手への向き合い方に対する評価も高まってきている。

これまで来季正式監督の候補としてはポチェッティーノ監督(パリ・サンジェルマン)、テンハグ監督(アヤックス)、ロジャーズ監督(レスター)の名前が挙がってきていたが、ラングニック暫定監督率いるマンチェスターUの今季残り試合の戦いぶりが注目される。