22年ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選でB組3位と苦闘が続くオーストラリア代表が、グラハム・アーノルド監督(58)体制で予選の最後まで戦う見通しとなった。

シドニー・モーニングヘラルド紙によると、オーストラリア協会CEOのジェームズ・ジョンソン氏が「W杯予選は簡単ではない。運命は依然としてアーニー(アーノルド監督)と選手たちの手に委ねられており、我々は長い予選の最後のところにいるということを思い出すべきだ」「協会は予選を勝ち抜くためにアーニーとコーチング・スタッフを招いており、予選突破の可能性がなくなるまで、それは変わらない」などと話し、同監督を解任する考えがないことを強調した。

オーストラリア国内ではアーノルド監督への批判も多いが、代表が苦しんでいる要因として、構造上の問題を指摘する声もある。アーノルド監督の前任者で、現在スコットランド1部セルティックを指揮するポステコグルー監督は「他のアジア諸国が力をつけている兆候がしばらくの間、表れていた。しかし我々は育成段階で行き詰まっている」という。

ただオーストラリアが今最終予選の残り2試合でB組2位日本、同首位サウジアラビアに連勝すれば、大陸間プレーオフを経ずにW杯切符を手にする可能性は高まる。ジョンソン氏は「2連勝が難しいという人もいる。でもまだ終わってはいない。2連勝すれば予選突破できるというのは事実だ」と話している。