ロシア代表のアタランタMFアレクセイ・ミランチュク(26)は、ゴールを決めても喜びを表現しなかったとAPが報じた。

ミランチュクは3-0の後半41分に、4点目のゴールを決めた。その直後に手を挙げて祝福しないことを表すと、すぐにチームメイトに囲まれたという。

この得点は、ロシアがウクライナへの軍事侵攻のため、22年ワールドカップ(W杯)カタール大会欧州予選プレーオフに出場できなくなった決定から、数時間後のことだった。

チームメートにはウクライナ代表MFルスラン・マリノフスキー(28)がおり、2人は友好的だという。マリノフスキーは24日の試合で1点目のゴールを決めた後、「NO WAR IN UKRAINE(ウクライナに戦争はいらない)」と書かれたアンダーシャツを見せて、ロシアによる軍事侵攻を非難していた。マリノフスキーはこの日のサンプドリア戦では、ウオーミングアップ中にふくらはぎを痛めたため出場できなかった。

アタランタのMFマルテン・デ・ローン(29)は「彼の家族と彼の街が困っているので、ルスランは大変な時間を過ごしています。しかし、彼ら(マリノフスキーとミランチュク)は常に一緒に話しています。彼らの間には友情しかありません」と話しているという。

また、平和のメッセージを伝えるため、セリエAの全ての試合は5分遅れで開始された。