フランス・フットボール誌主催の世界年間最優秀選手賞「バロンドール」が、次回選考からリニューアルされることになった。

昨年11月に発表された最新のバロンドールでは、男子はメッシ(パリ・サンジェルマン)が史上最多7度目の受賞を果たし、女子はプテリャス(バルセロナ)が選ばれた。

しかしメッシの受賞が妥当だったかの議論が巻き起こり、20-21年シーズンにゴールを量産したレバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)やサラー(リバプール)がバロンドールにふさわしいという声も多かった。

それらの状況もふまえ、次回バロンドールからいくつかの変更が加えられることになった。フランス・フットボール誌が11日に発表した変更点は次の4つ。

 

1、対象期間が従来のカレンダーイヤー(1月~12月)ではなく、欧州サッカーのシーズンと同じ前年8月~7月とした。これにより、22年W杯カタール大会(今年11月21日開幕)の成績は来年11月発表のバロンドールの選考要素となる。

2、候補者リスト作成のプロセスも変更される。チェルシーなどで活躍した元コートジボワール代表FWドログバ氏が選考過程に関わり、より構造化した候補者リスト作成を行う。

3、投票者(著名ジャーナリストら)も、男子はFIFAランキング100位、女子は同50位までの国の人物とする。

4、受賞者の決定に際し、個人成績に加えて「チームパフォーマンス」「選手の品格やフェアプレーぶり」も考慮する。

そして選手たちのこれまでの名声や実績については考慮しないことも確認された。