サッカー元日本代表主将でアイントラハト・フランクフルト(ドイツ)MFの長谷部誠(38)が1日、出身地の静岡県藤枝市で子供たちを直接指導した。自身が立ち上げたスクール「MAKOTO HASEBE SPORTS CLUB」で、生徒と家族を招く「ファミリー・デー」を開催。未就学児から中学生までの計136人に向けて、約4時間、アドバイスを送った。

ピッチでは、ドリブルやシュートの手本を披露。子供たちとミニゲームも行った。「地元に帰ると、ほっとする。子供への指導は、自分の原点を思い出し、プロ選手として大切な時間と場所です」と笑顔。「サッカーは楽しむことが大切。それを感じてもらえることが、サッカー人としての役目」と力を込めた。

6年目を迎えた同クラブは現在、静岡県エリア3拠点(藤枝、磐田、浜松浜北)に341人、東京都エリア2拠点(吉祥寺、白金)に146人の計487人が在籍。長谷部は「何事も継続することが大切。周囲の協力のおかげ」と感謝した。

欧州チャンピオンズリーグの出場権を得た来季に向けて、「選手としての集大成になる。この年齢でチャレンジできるのは、やりがいを感じる。わくわくするシーズンになる」と目を輝かせた。【山口昌久】