欧州クラブと基本合意に達し、前日8日に完全移籍が発表されていたJ2新潟のMF本間至恩(21)が9日、新潟駅前で報道陣の取材に応じた。移籍先は身体検査などを経た正式契約後に公表するとしており、この日、新潟から離れ、渡欧に向けた準備を進める。

本間は初の海外挑戦に向け「楽しむ!!」と色紙に決意を記した。「ここからが勝負。1日1日、できることを精いっぱい頑張りたい」と話した。「最初、言葉が通じないことは覚悟している。自分の武器であるドリブルを向こうでも大事にして結果を残したい」と力を込めた。

新潟はU-15から所属する愛着のあるクラブ。今季はここまで5得点6アシスト。中心選手としてJ1昇格へ向け、チームをけん引している中、欧州クラブから正式オファーが届いた。2~3週間は悩んだというが「このチャンスを逃したら次、(オファーが)いつ来るかわからない。昇格はみんなが達成してくれると信じている」と話した。

欧州でのプレーはサッカーを始めたころからの夢。移籍先はベルギーリーグ1部の名門「クラブ・ブリュージュ」と見られる。「対戦したい選手やチームはありすぎて挙げられないが、ビッグクラブと対戦できるかもしれないところに行けることは幸せ」と笑顔。最後は「じゃあね~!」と報道陣に手を振り、21年間を過ごした地元を離れた。【小林忠】