レアル・マドリードのアンチェロッティ監督が今夏の補強について「我々はこれ以上、誰とも契約を結ぶつもりはない」と宣言した。

現在、練習場でプレシーズンを過ごすRマドリードは、19日より米国ツアーを開始する。親善試合の大会「サッカー・チャンピオンズ・ツアー」に参加し、バルセロナ、クラブ・アメリカ、ユベントスと対戦する予定だ。

アンチェロッティ監督は14日、同大会に向けたオンライン会見に出席。ドイツ代表DFリュディガー、フランス代表MFチュアメニに次ぐ今夏3人目の補強について問われ「もう終わりだ。我々はこれ以上、誰とも契約を結ぶつもりはない。今のままで十分だ」と返答した。

今季の復活を誓うFWアザールについては、ベンゼマのバックアップとして偽9番で起用する可能性があることを示唆した。「我々にはセンターフォワードに関してさまざまな選択肢がある。ベンゼマがベストだが、ワールドカップを挟んでの変則的なシーズンになることを理解する必要がある。エデン(アザール)のクオリティーを考慮した場合、彼をそのポジションでテストするのは我々にとって良いものになるかもしれない」。

23日にラスベガスで行われるバルセロナ戦については「バルサ戦は全く、フレンドリーマッチでもエキシビションマッチでもない。彼らは我々が敬意を払っているチームであり最大のライバルだ。見応えある非常に競争力の高い試合になるだろう」と常に公式戦のような真剣勝負になることを強調した。

Rマドリードはアメリカツアー終了後、来月10日にヘルシンキで鎌田大地、長谷部誠が所属する欧州リーグ王者フランクフルトと欧州スーパーカップを戦い、同14日のアルメリア戦で今季のスペインリーグ開幕戦を迎える。(高橋智行通信員)